■パレード名称問題について
今回の説明会で、一番私が関心を持っていたのが、パレードの名称に関わる問題です。名称についての私の考えについて、まとまったものを書くのはまた別の機会に譲るとして、この記事の中では説明会でのやりとりを中心に書きたいと思います

《なぜ”レズビアン&ゲイ”パレードなのか》
・2000年、最初に「東京でパレードをやろう!」ということで集まった実行委員のメンバーは、レズビアン・ゲイという自認を持った人たちで構成されていたそうです。そのために「東京”レズビアン&ゲイ”パレード」という名称にしたそうです。
その際、ゲイ業界からのパレードのスポンサーの方々は「この名前はわかりやすくていい」と好評だったそうです。

・2001年以降、実行委員にもレズビアンやゲイという自認を持たないメンバーが参加します。それでも、特に「名称を変えてほしい」といった提案が表立ってなされてこなかったために、名称の変更が検討されることがあまりなく、2006年の現在までやってきました。

・ここは重要なポイントですが、「パレード主催側であるTOKYO Prideは、名称については特に”レズビアン&ゲイ”にこだわるつもりがない」「TOKYO Prideはパレードの名称については中立的な立場にいる」ということを、TOKYO Prideの代表理事である中田たか志さんは繰り返しておられました。
私はこの説明会に参加するまで、TOKYO Prideはきっと名称問題については「変更したくない!」という立場を持っているものだ、といったように思い込んでいたので、このことはかなり意外だったと共に、好感を持ちました。「名称のことのみならず、もっと開かれたパレードを作りたいので、どんどん意見をよせてほしい」ということを中田さんは何度も繰り返しておられました。

《全然声が届いていない!》
・今まで名称問題について、公式にTOKYO Prideに意見が寄せられたのは、ひびのまことさんからの指摘(注)が最初で最後なのだそうです。つまり、きちんとした形で声が寄せられたのは1度しかなかったので、TOKYO Prideの側も「名称について、どのような意見を持っている人が、どれだけいるのか」殆どといってよいほど把握していないということらしいです。

(注)ひびのさんの名前はイベントでは挙げられなかったので(会場では「とあるバイセクシュアルの方」という表現でした)、ひびのさんに関するこの文章内での私の表現は「そのバイセクシュアルの人が、ひびのさんである」という私の仮定によるものです。 (11月14日追記)

・1度公式によせられた名称に関する指摘については、ひびのまことさんのサイトに非常にわかりやすく書かれています。私はひびのさんの立場に共感していますが、ひびのさんの指摘している「パレードについて、実行委員会側の人の対応はとても誠実で気持ちがよかった」の意味が、今回の説明会に参加してみて、なんとなくわかったような気がしました。

・、ひびのまことさんのサイトによせられたコメントは、「名称問題について指摘すると、これだけ多くの人からネガティブな反応がよせられるのだな」ということを想像させる、私にとっては読んでいて暗くなるような内容が多いものでした。その「ネガティブなイメージ」の延長上で、「パレードの名称について意見を言うと怖い」と私は今まで感じてきました。しかし、その「怖い人たち」のイメージと「実行委員側の人たちが、説明会のときに示してくれた誠実な対応の姿勢」は、かけはなれているものでした。

・名称問題に限らず、「プラカードの数が少ないから、もっとパレード側で準備して書いてもらったらどう?」等、様々な意見をTOKYO Prideは求めているのだそうです。

《どんな名称がベターなのか?》
・「東京レズビアン&ゲイパレード」という名称の持つメリット/デメリットのこと、名称を変えたときのメリット/デメリットのことについても、説明会で話題になりました。以下、説明会でいわれたことについておおまかにまとめてみたものです。これについての私のコメントは、また別の記事で後日UPしたいと思っています。

・”レズビアン&ゲイパレード”という名称の場合、メリットは「わかりやすさ(レズビアンやゲイという言葉は現在では一番わかりやすい言葉だから、それを使うことにメリットがあるという考え)」や「レズビアンやゲイと自認する人たちが気持ちいい」こと。デメリットは「レズビアンやゲイと自認していない人たちの排除の問題」。

・”レインボー”や”プライド”という名称の場合、メリットは「参加する人たちのアイデンティティを問わないために、いろんな人が参加しやすい」こと。デメリットは「レインボー、プライドという言葉が世の中に浸透していないために、なんのパレードなのか名前だけではわからない」こと。

・実際に札幌や大阪では「レインボー」でパレードを行っているが、それで実際にどのようなメリットやデメリットが生じているかについては、まだTOKYO Prideは検証したことがないとのこと。

《名称はどのように決まるのか?》
・パレードの理事会のメンバーが、理事会の中で決定するのだということでした。
去年までは、実行委員会で決定していたそうです。

《パレードについて、意見を送ろう!!》
現在、TOKYO PrideのHP上にあるお問い合わせフォームから、パレードに関する意見を募集しているそうです。12月10日まで、広く意見を寄せてほしいとのことです。なお、12月10日以降の問い合わせに関しては、通常の問い合わせ扱いになるそうです。

今回の説明会に参加した方も、参加できなかった方も、思うところのある方は是非メールを送りましょう!特に従来のパレードのあり方に疑問を持っているならば、この機会は貴重です。