・共著『思春期サバイバル』好評発売中です(←この左横にある本です)。
季刊セクシュアリティにエッセイを書きました
Synodosに記事を書きました
・9月27日、大阪市淀川区で講演します
・10月に大阪で開かれるセクマイ支援全国大会で分科会やります。
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記憶と情熱の新鮮なうちに記録をばシリーズ。

スタディツアー1日目の様子はこちら:「LGBTとガン」
スタディツアー2日目の様子,呂海舛蕁Аコミュニティセンター
スタディツアー2日目の様子△呂海舛蕁АNY大のセンター
スタディツアー3日目の様子,呂海舛蕁Аgoogleの社内グループ」 

昨日(9月13日)は1日オフの日だったので自然史博物館世界貿易センター跡に行ってきました。
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控え目に表現しても、鼻血が出そうでした(笑)

さて、NY3日目の報告をば。狂気に満ちたgoogleを出た後は、LGBTの高齢者向けのデイケア・センター「SAGE」を訪問しました。

SAGEServices and Advocacy for GLBT Elders

ビルの1フロアを利用した施設では、

・だらだらできるスペース
・インターネット・ルーム

 (インターネットを自由に使えて、パソコン講座もやっている。)
・無料での夕飯を提供
・さまざまなお楽しみプログラム

 (歌手が来たり、体を動かしたり)

などが行われていて、オバマ政権になってから連邦政府からの資金を得て広いスペースを使えるようになったそう。

この会では高齢者に対してセックス・ポジティブな姿勢を大切にしているので、ネットルームではオンラインでの出会いも楽しめるのだとか。すごいな。
この日は、午後に有名歌手がチャリティで歌ってくれるとのことで、超フィーバーしてました。
団体としてはLGBT団体に高齢者のことを話したり、介護関係者にLGBTのことを話したり、政策提言をしたりしているそうです。 

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日本では高齢者の介護は、家族が担うものだという意識があります。
先日出た既婚女性の意識調査を取り上げたニュースでは、

「介護は家族で」大幅減少 既婚女性の5割超が「親との同居」に否定的
(産経新聞、2014年8月8日)
 
「年を取った親は子供夫婦と一緒に暮らすべきだ」賛成:44・6%
「親の介護は家族が担うべきだ」賛成:56・7%
 
まだまだ家族意識って強いことが伺えます。

んでも、アメリカでは成人した親と子どもが同居することは珍しく、高齢者が老後ひとりで暮らすことはネガティブなこととは思われていないとのこと。

日本では「独身の子ども」とみなされたLGBTが、親の介護要員として駆り出されることが多くあるけれども、こちらではそういう話もあまりないとのことでした。
 
いわゆるLGBT向けの老人ホームも全米に何か所かあり、全部で2000人の居住スペースがあるとのこと。お金持ち向けではなくて、寄付を活用して比較的安く利用できるんだそうです。
でも、待機者リストがすごく長くて、なかなか入りにくいみたい。 

実際に、ここに来ているお年寄りたちにお話を聞いてみました。

お話をしてくれたのは60代後半のレズビアン・カップルのふたりと、80代のレズビアンの方。

「日本の親子丼っておいしいよね!」
「私たちは犬を飼っているの。ゲイの犬なのよ!あなたは動物は飼ってる?」
「マクドナルドはクソ」


……自由奔放な感じでした(笑)

「あたしたち30何年も付き合ってるの。はじめて彼女の家にいったとき、彼女はハンバーガーを作ってくれて、すごくそれがマズかったわ!」

今のところ、こちらで出会うover60のレズビアンの人たちは、怖いものがないかのように話してくれますな(笑) 

 運営スタッフの方に話を伺いました。

「ぼくたちは議員に働きかけるときには、全ての政党の議員に働きかけます。保守派の議員に話すときもあります。大切にしているのはリアリティです。」

「とあるレズビアン・カップルがいました。何十年も一緒にいて、結婚指輪のかわりに、いつも胸にダイヤモンドのバッチをつけていました。あるとき、 片方の人はパーキンソン病になって、パートナーの人は本当に熱心に看病をしました。それは本当に、深い愛がなければできないような献身的な看病です。こういう話は心を打つんです。」


その後、この方は亡くなり、二人は結婚ができなかったので遺産相続の面でも多額の不利益をこうむってしまった、という話が続きます。

ちょっとヒネくれた見方をすれば、「美しい愛」や「美しい家族像」って、それをあまりに称賛しすぎると、他の誰かを押さえつけてしまう部分もあるんだけれども、事実としてときに愛は存在する。素晴らしい物語も。

誰かの人生の体験談って、正しいとか間違ってるとかじゃなくて、重みがあるんだよね。 

続く。