・共著『思春期サバイバル』好評発売中です(←この左横にある本です)。
季刊セクシュアリティにエッセイを書きました 
Synodosに記事を書きました 
・9月27日、大阪市淀川区で講演します
・10月に大阪で開かれるセクマイ支援全国大会で分科会やります。 
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記憶と情熱の新鮮なうちに記録をばシリーズ。 

スタディツアー1日目の様子はこちら:「LGBTとガン」 
スタディツアー2日目の様子,呂海舛蕁Аコミュニティセンター
スタディツアー2日目の様子△呂海舛蕁АNY大のセンター
スタディツアー3日目の様子,呂海舛蕁Аgoogleの社内グループ」 
スタディツアー3日目の様子△呂海舛蕁АLGBTの高齢者デイケア


さて、このツアーで最も楽しみにしていた1つが、トランスの法的サポートをしている団体の訪問でした。

TLDEFTransgender Legal Defense & Education Fund
 

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これはニューヨーク州が、法的な性別変更のための要件を緩和したというニュース。
性別適合手術なしでも性別を変えられるようになったそうです。動きが活発ですごいな。

話してくれたのは、ノアさん。ソフトな感じのFTMの方でした。

TLDEFで取り組んでいるのは、トランスの人たちの法的サポート名前を変えるプロジェクトを大きく展開していて、あとはトランスのロッカーやトイレ使用についての裁判や、運転免許証の発行に関するトラブルなどの問題を取り上げているとのこと。あまり個人案件や民法上の訴訟は取り扱わず、どちらかといえば法律や社会制度全般に関わる大きなものを扱っているようです。

「弁護士とか法的サポートというと、お金かかるんじゃないの?」と訊いたら、ここはプロボノといって、プロの弁護士の人たちがボランティアで働いています。法律で年間50時間までは、就業時間内でのボランティアが認められているために、「いつもとは違う仕事がしたいな」と思う弁護士の人などが喜んで関わってくれるのだとか。

・名前を変えるプロジェクト
名前を変えること自体は、それほど難しくなくなっている模様。診断書がなくてもいけるそうです。
このプロジェクトをきっかけに、他に困っていることを聞くこともできるとのこと。

・トランスのロッカーやトイレ使用についての裁判
髭の生えたFTMの人が、公営プールで「女用のロッカーを使うか、来るな」と言われて裁判をしているとのこと。過去には、MTFの人が職場の女性用ロッカーやトイレを使用できないとするネガティブの判例もあるんだとか。

・ 運転免許証
日本では運転免許証は「性別欄のない身分証明書」として、トランスにとっては非常に重宝されるけれど、こちらでは州によっては大変だそう。性別が記載されていて、写真撮影の際には「変装禁止」と書いてあるので、MTFの人がメイクをして写真を撮ることを拒否される事例が多発。裁判で闘っているそうです。

・法的な性別変更
国レベルでは、性別適合手術なしで性別を変更できても、州レベルでは変更できなくて困るそうです。
 
こちらでは、MTFの人が、就職できず社会からも排除されてセックスワーカーをやっているというのは、すごくよくある話。社会の中で、FTMとは違ってMTFは外見からすぐにわかってしまうことがあって、差別されやすいしヘイトクライムにも遭っているそうです。
また、正規の医療にアクセスできなくてネットで薬を買っちゃう子や、ヤバい病院につながる(いわゆるトランス向けの貧困ビジネス)というのはこちらにもあるそう。地方の人たちは、病院にいくために旅行しなくちゃいけないので、こういうところを使ってしまうらしい。ヤバい病院は、HPには何の広告も出してないのに、パスワードを言うとやってくれる。スパイ映画か。

「すごく問題なことの1つに、刑務所やホームレスのシェルターが、出生時の性別で分けられてしまうことがある。MTFが暴力を振るわれたり、FTMが男性用のシェルターに入ったもののレイプされてしまったことがあるんだ。トランス専用の部屋を作ってくれって、要望している。」


抱えている問題は、日本と結構同じみたいでした。

僕は26歳になるまで、トランスジェンダーのことを知らなかったレズビアンだと思ってコミュニティに馴染もうとしたこともあったけど、いまはトランスゲイとして暮らしているよ。いまでは4、5歳のトランスの子が親御さんと一緒にコミュニティに来ることもあって、時代がこんなに早く変わるものなのかと思って、びっくりしてる。

トランスゲイは、トランスゲイを集めたイベントやインターネットで出会っているそうです。
非トランスのゲイと付き合うときは、お互いの身体に慣れていなくてびっくりすることもあるけど、徐々になんとかなることもあるんだとか。
バック・エンジェルみたいな筋肉がなくても大丈夫だよ、とのことでした(笑)

続く。